歌手ハ・チュンファ、「イリ駅爆発事故」を振り返る…「天井が崩落、故イ・ジュイル氏は命の恩人」


歌手ハ・チュンファは1977年に発生した「裡里駅(イリ駅)爆発事故」の際、お笑い芸人の故イ・ジュイル氏の助けにより危機を乗り越えたエピソードについて語った。
6月24日に韓国でオンエアされたtvNのバラエティ番組『ユ・クイズON THE BLOCK』にはデビュー65周年を迎えたハ・チュンファが出演し、幼少期から続く歌手人生や忘れられない瞬間について語った。6歳で初めてステージに立ったという彼女は数十年間、大衆の愛を受けた感想を伝え、様々なエピソードを公開した。
ハ・チュンファは自分を真似るネタについても言及した。彼女は「(お笑い芸人の)キム・ヨンチョルさんが私の姿を真似るが、実際の私の姿よりも少し大げさな部分がある」と笑顔を見せた。続けてハ・チュンファは1970年代のファン文化について説明し、今とは異なる雰囲気を伝え「当時、一部のファンは過激な方法で愛情を表現していた」と明かした。彼女は「パチンコを撃ったり、カミソリで手を切ることもあった」と述べ、「そんなことで警察署に参考人として何度も出頭したが、私はいつも加害者に対する寛大な処置をお願いしていた。悪意があったわけではなく、好きな気持ちを表現する方法が不器用だっただけだと思ったからだ」と語った。
この日の放映分では韓国現代史において大きな衝撃を与えた裡里駅爆発事故についての記憶も紹介された。事故が発生した1977年11月11日、ハ・チュンファは裡里駅から約200m離れた公演場のステージに立っていた。当時、単独公演の司会は故イ・ジュイル氏が務めていたという。
ハ・チュンファは「かなり肌寒かった日だった。私が先にステージに上がりヒット曲メドレーを歌った後、イ・ジュイルさんが観客に挨拶をしていたところ、突然劇場の天井が崩れ落ちた」と振り返った。彼女は「場内でも多くの犠牲者が発生した」と述べ、当時の現場の惨状を伝えた。「巨大な爆発の衝撃が公演場まで達し、瞬く間に大パニックに変わり、観客や関係者は大きな混乱に陥った」と説明した。
特に事故直後の状況はさらに緊迫していた。ハ・チュンファは「その瞬間、本当にこうして死ぬのかという思いがした」と語った。続けて「すべてが混乱している中、イ・ジュイルさんが私の名前を呼ぶ声が聞こえた」と付け加えた。当時、彼女は崩れた天井の破片に当たって肩を負傷した状態だった。
しかし、故イ・ジュイル氏の状態はさらに深刻だった。ハ・チュンファの話によると、故イ・ジュイル氏は衝撃で頭蓋骨陥没を負ったにもかかわらず、自分の身体よりも先に周囲の人々を気遣ったという。彼は重傷を負った状態でもハ・チュンファを背負ってメイク室の外に脱出させたとされる。ハ・チュンファは故イ・ジュイル氏の献身的な行動のおかげで命を救われたと深い感謝の気持ちを伝えた。
故イ・ジュイル氏は韓国のお笑い界を代表する人物で長い間大衆の愛を受けていた。故人は肺がんと闘い、2002年8月27日に享年63歳でこの世を去った。彼の温かい人間性と犠牲精神は今でも多くの人々の記憶に残っている。









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